電気自動車 ここがダメ
電気自動車いいよーといいながらアレですが、この辺は改善したほうがいい、たぶんこういうところで購入が伸びないのではないのかなあというところを実体験で書きます。
電気自動車がなかなか普及しない理由には
1 走行距離短い
2 充電時間が長い
あと
3 新車の値段が高い
電気自動車の欠点の95%はこの3点に尽きます。それ以外はガソリン車と遜色ないかそれ以上の性能です。
電気自動車そのものは使い過って等いいところばかりですが上記の3点のせいでメリットが帳消しとなります。
これについては日産の開発もわかっていることでしょうが乗り越えるのはかなりの困難が予想されます。しかし、この欠点さえどうにかなれば電気自動車の普及の弾みはつきます。
前にも書きましたが電池容量と充電器の出力と充電時間は密接に関係しています。それはモロに走行距離に影響を及ぼします。対策は以下のように考えられます。
電気自動車のデメリットを改善する方法
A 電池容量が100kwh以上
外国メーカーでは1000万円超の電気自動車には大容量の電池を積んでいます。しかし積めばつむほど車体が大きく重くなるし高価になります。また、高速充電器を使ってもたとえ充電残が50%であっても満充電時間は30分では間に合わないでしょう。
お替り充電が必要ですが現在の高速充電器の設置状況、ディーラーでさえ1基しかない充電器の状況を見る限りではあまり実用的ではありません。容量を上げるだけでは問題は解決しないということです。
B 高速充電器の出力を上げる
40kwから500kw へ
日本の企画のチャデモと中国の企画が合同でやろうとしている企画統一、大歓迎です。これを実現するには電池の性能アップが必要です。
このままの電池規格では、大規模出力に耐えられなく電池の消耗が激しくなるでしょう。発熱の問題もあります。熱を持ちすぎると電池の性能が落ちます(充電の時間が長くなったり、充電そのものが出来なくなります)。
10年もすれば電池の性能は格段に上がるでしょうから問題ないのかもしれません。が、業界的にはそれをまっている場合ではありません。
C 充電時間を短くする
私は特に問題にはしていませんが、日産ディーラーでの高速充電の待ち時間30分が長いと感じている人がいます。
充電時間を短くするには、上記の繰り返しになりますが、電池の性能を上げて充電器の出力を上げるしかありません。すると充電容量を際限無く増やしても問題がなくなります。30分が5分でOKというのは魅力的で、電気自動車のブレークスルーとなるでしょう。
しかしながら、これはディーラーなどにある高速充電器の改善であり、自宅で気軽に充電できるという家庭充電には当てはまりません。200Vの15アンペアの出力は変わらないでしょう。上記Aの問題に突き当たります。 24kwh のリーフでやっと8時間、夜間の安い電力を使えるぎりぎりの充電時間です。
電気自動車のメリットは家庭の電源で充電できるといいますが、200vの電源で100kwhの半分でも充電使用となると何時間かかるかわかりません。出力(ワット数)をあげればいいかもしれませんが配線のどこかで火を噴くことでしょう。火事が頻発するようではなおさら普及が進むわけがありません。
ということは、電気自動車の電池容量が増えると国として別の意味で困ることがおきます。
原子力発電所が動いていない状況では
そもそも深夜電力が安くなるというメリットは、出力を下げられない原子力発電所が動いている時代の名残です。
現在は、契約上深夜電力を電力会社が無理に安くしているに過ぎません。電池が増量されると深夜電力が使える時間以上に充電時間が延びるので深夜電力に頼る現在の充電体制は最早必要なくなってしまいます。エコキュートは別ですが。
さらには、充電器の性能が上がって数分で充電できるようになればなおさら深夜電力の意味がなくなります。原発の電気を使って深夜の電気を安く供給して昼間の運転に使うという図式が成り立ちません。
電気自動車が普及しても 深夜電力の需要は変わらない
電池容量が今よりさらに大きくなり、充電器の性能が上がるともはや深夜電力を使わないでも充電できるようになります。昼間に5分ほど充電すれば300キロ走るようになります。何を好き好んで自宅で充電する意味がありましょうか。
原子力発電は出力調整がききません、ベースとなる電力として一日中同じ電力を供給するには適していますが、一番のピーク時に適切な供給を行うのは火力なり日光で電気が作れる太陽光発電の方が適しているのかもしれません。ネット界隈では太陽光発電は不安定と言われていますが、電気自動車のデメリットとともに太陽光発電の問題も技術のイノベーションで必ず解消することでしょう。
車両価格が高いのが問題ではない もっと高価にすべきだった
旧型も新型も新車の時はどちらも300万円超えの車です。補助金はあるにしてもやはりいい値段がします。さらには上記のハンディがある車です
。車の大きさを決めているのは何と言っても車体の下に鎮座する大きなバッテリーです。容量を大きくすると車体も大きくなります。車体を小さくすると電池容量にも制限が出てきます。
また、日産はこれまでに電気自動車に対して多額の投資をしていますので事業として資金の回収もしなければなりません。
問題は300万円が高すぎるのではなく、初期に投下する車の値段からすると格安すぎるのです。
電気自動車を購入する人は、ロジャース教授のイノベーター理論に言わせると
イノベーター(Innovators:革新者):
冒険心にあふれ、新しいものを進んで採用する人。市場全体の2.5%。
だから新しいものに触れるためには車体の値段や燃費なんて本当は気にしていないのかもしれません。
だったら電池の容量ももっと大きくしてシーマクラスの車体にしたほうがよかったのかも知れません。
まとめ
上記のように政府や業界の思惑が交錯する電気自動車をめぐるどろどろとしたものが垣間見れますが、私はそもそもどうでもいいと思っています。そう、中古のリーフを乗っている限り。
30分の充電時間も15分の細切れ充電で済ますことでクリアさせていますし、走行距離が100キロしかなかろうが、充電をすれば問題は解決します。
充電はタダだし。
車体価格も100万程度。最高です。
電池の消耗?100万の電気自動車に乗ってて電池の消耗なんてどうでもいいことです。壊れたら買い換えればいいレベルの話です。
以上が私が2ヶ月間電気自動車に乗って思ったことです。
どうですか?今から日産へ中古のリーフを探しにいきませんか?